本日をもって、Appleは世界で最も価値のある企業の座を明け渡し、サウジアラビアの石油会社アラムコがその座を奪いました。ブルームバーグによると、この逆転は、現在のインフレ上昇による原油価格の高騰によるものです。
時価総額2兆4300億ドルに達したアラムコは、2020年以来初めてアップルを上回った。米国東部時間午後1時5分現在、クパチーノに本社を置く同社の株価はニューヨーク証券取引所（NYSE）で3.9%下落している。今年初め、アップルは時価総額が3兆ドルに達したと発表したが、これはアラムコの時価総額を約1兆ドル上回っている。その後、アップルの株価は16%下落した一方、アラムコの株価は27%上昇している。
原油価格の高騰はアラムコの利益にとってプラスとなる一方で、インフレの進行は連邦準備制度理事会（FRB）による急速な金利引き上げを招いています。そのため、投資家はテクノロジー企業を見過ごしており、株価は下落しています。
回復には時間がかかる
インガルス・アンド・スナイダーのシニア・ポートフォリオ・ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は、テクノロジー企業の回復にはしばらく時間がかかると考えている。FRBが利上げを継続する計画であり、ウクライナ情勢の解決の兆しも見えない中、巨大テクノロジー企業は現時点でその優位性を維持できていない。
多くのテクノロジー企業や高倍率銘柄でパニック売りが見られ、そこから流出した資金は特にエネルギーセクターに流れているようです。エネルギーセクターは、コモディティ価格を踏まえると今のところ明るい見通しです。アラムコのような企業は、この環境から大きな恩恵を受けています。
世界紛争によるサプライチェーンの制約は、iPhoneメーカーであるAppleを当面悩ませ続けるだろう。Appleは先日、2022年第2四半期の決算を発表し、サプライチェーンの問題が第3四半期の決算に影響を与えると予想していると述べた。しかし、このセクターの中では、BloombergはApple株は今年も着実な成長を維持しているため、依然として比較的安全に購入できると述べている。
アラムコがアップルに勝利したにもかかわらず、このテクノロジー大手は依然として米国で最も収益性の高い企業であり、マイクロソフトが2位となっている。
AAPL の詳細:
- ウォーレン・バフェットは前四半期に6億ドル相当のAAPLを購入、現在さらに購入している可能性あり
- AAPLは、2022年第3四半期は5つの理由で厳しいものになると述べている。
- アップルのサービス加入者数は25％増加し、過去最高の8億2500万人に
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